【浦和レッズ酒井宏樹の移籍について】

浦和レッズの現キャプテンでもあり、元日本代表でもある酒井宏樹がオーストラリア1部・Aリーグに来季から新規参入するオークランドFC(ニュージーランド)に電撃移籍することとなり、大変衝撃を受けています。

ちなみにオークランドシティ(ニュージーランド)とは異なるチームです。

酒井は2021年夏にフランス1部マルセイユから浦和に加入し、不動の右サイドバックとして2021年の天皇杯優勝、2023年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝に貢献してもらっていて、感謝しかありません。

結論として、私はこの移籍については賛成派です。

理由は3つあります。

  • 常に血を入れ替えていく必要がある
  • クラブの利益に貢献している
  • 怪我がちで稼働率が悪い、一方で石原が台頭してきた

上記について、もう少し詳細に説明します。

常に血を入れ替えていく必要

これは浦和レッズに限った話ではなく一般的な組織論になりますが、同じメンバーで組織を運営していくとマンネリ化を起こします。

それを防ぐためには、適切なスパンで積極的に新戦力の補強をするしかないのです。

ただし、サッカーの場合は規模の大きい小さいにかかわらずチームで保有できる選手に限りがあります。

そのため補強と放出はセットで考える必要があります。

今回は酒井宏樹が移籍することになりましたが、これによりメンバーの枠も予算枠も空いたため補強という流れになるでしょう。

最近まで浦和レッズはミシャ監督時代のメンバー固定化による負の遺産をずっと抱えていました。

これはなかなかレギュラーメンバーが移籍しないあるいは、サブからの台頭がなかったことによるものです。

また、別のチームでは川崎フロンターレが海外移籍のために放出地獄を味わっていました。

川崎は浦和とは逆で、放出のスピードが早すぎて補強や戦術浸透が追いついていないという問題で昨年から苦しんでいます。

レッズの前監督のスコルジャ監督は「半年毎に血の入れ替えが行われるべき」と提言していたのを覚えていますでしょうか?

クラブの利益への貢献

プロサッカークラブはファン・サポーターのために存在していると言っても過言ではないものです。

と、同時に株式会社である以上は営利を追及していく必要があります。

浦和レッズというチームはスポンサー収入もチケット代収入も図抜けているため今のところ経営不振といった状態ではありません。

むしろ順調です。

ただし、更なるチームの強化や売上利益の拡大などを考慮した場合はどんな選手であろうと交渉に応じることは健全な経営です。

酒井宏樹については2億円近い金額を年俸として受け取っているとも言われており、おそらくチームで最高年俸です。

この2億円の枠が空くことで稼働率という意味でよりコスパの良い選手を獲得できたり、ビッグネームを獲得できたりと視野が広がります。

さらにシーズン途中のため、違約金が発生します。

一部報道によれば3~5億円程度の移籍金といわれており、34歳の選手という点も含めると無視できる数字ではありません。

ちなみにマルセイユから浦和レッズへ移籍してきた際は、1億円程度の移籍金とのことですので、移籍金レベルで言えば利益が出ている点も見逃せません。

すなわちお金の面での貢献度も高いということです。

石原の台頭

昨年から怪我がちであった酒井ですが、今シーズンは序盤で長期離脱してしまいました。

その代わりのポジションに入ったのが、今シーズンから湘南ベルマーレから移籍してきた石原です。

守備については申し分ないのと、攻撃についてはまだ粗削りな部分もありながらも、試合毎に成長していっており頼もしい存在になりつつあります。

一方で怪我明けの酒井のプレーについては、特に守備で疑問符がつく場面が多く、石原の方が良いと言わざるをえません。

年棒の高い選手をベンチに置くわけにはいかないため、酒井を売却する判断になって当然と言えます。

まとめ

浦和レッズの現役キャプテンがシーズン途中で退団は非常にセンセーショナルな内容であり、浦和レッズのファン・サポーターからすれば怒り狂ってもおかしくありません。

ただ、短い期間ではありますがチームに多大なる貢献をしてくれて、ACL優勝という結果も残してくれていますので、快く送り出してあげるべきではないでしょうか?

少なくとも私は感謝こそあれど、怒りの類いは全くありません。

またフロント陣がとても優秀で嬉しく思っています。

大炎上しそうな移籍案件を淡々と進めて本当に浦和レッズのためになることだけを愚直に考えていてくれていると思えるからです。

そして、きっと素晴らしい補強をしてくれることでしょう。

浦和レッズのファン・サポーターの方もフロントを信じましょう!

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