【鹿島アントラーズ戦レビュー】2024年6月22日Jリーグ第19節の寸評と総括
管理人のAZZIです。
今節はただの試合ではなく宿敵・鹿島アントラーズ戦でした。通称「鹿狩り」ですね。
今回は家族4人全員+友人1人の計5人で現地埼スタでの観戦となりました。おそらっく15年ぶりくらいに参戦したであろう友人に勝ち試合を見せられなかったのが残念でした。
先週「道の駅常総」へ行って、鹿狩りの準備を着々と進めていたのですが、そう簡単には狩らせてくれませんね。
それでは早速レビューです。
試合情報
【浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ】
- 試合結果:2-2(得点者:鹿島/鈴木2、浦和/武田2)
- 試合会場:埼玉スタジアム2〇〇2
- 入場者数:48,638人
- 主審:飯田 淳平
出場選手を勝手に寸評
西川周作:1失点目は結果としてはじき方が悪かったが、決めた鈴木優磨がすごかったというべき。2失点目はDFの股をぬかれていたチャンスなしか。その後も前半はピンチの場面が多くあったが、よく守れていた。
アレクサンダーショルツ:2失点はどちらもDFレベルで防げた内容に見受けられたのでDFのリーダーとしては罪深い。一方で鈴木優磨が異次元のプレー内容だったため難しい。ビルドアップの場面は縦につけようとはしていたが、完全に狙われていたもっと相手DFの裏へシンプルに放り込んでほしかった。
マリウスホイブラーテン:相手のクロスを集中してはじき返していた。ビルドアップに関してはショルツ同様に相手の罠にまんまとはまっていた。
石原広教: 2失点目の場面で安西へのチャレンジを躊躇したことが鈴木への優しいパスへのつながってしまったため非常に残念なプレーだった。
渡邊凌磨:前半の唯一の惜しいシュートが渡邊だったが、積極的に高い位置をとっていた証。後半も攻撃的にプレーできており、この試合に懸けていることをプレーで感じさせた。
岩尾憲:前半はIHでのプレーとなったが、全くボールを引き出せずに苦労。後半に伊藤敦樹とのダブルボランチでようやく機能し始めた。
安居海渡:前半は完全に鹿島の狙いどころとなっていて、それを覆すことができなかったが、後半に入りトップ下に入ってからは惜しいシュートも良さが出始めた。
伊藤敦樹:前半はIHでプレーし、岩尾同様に空気となっていたが、後半ボランチに入り躍動。後方からの躍動や前線への飛び出しもありチャンスを何度も創出。武田へのアシストも飛び出しから生まれたゴールだった。
大久保智明:前節同様に不用意なロストが多く、効果的な存在になれなかった。もっとも前半は完全に鹿島ペースなので難しかったかもしれない。後半開始から交代したが、足を気にしていたのが非常に気になるところ。
オラソルバッケン:ボールが入ってときは必ずといっていいほどチャンスを創出。前半はソルバッケンにしか可能性を感じられなかった。後半もより良くなっていたが、足を攣って交代。大事にならないことを祈るばかり。
チアゴサンタナ:前半は無風であったが、後半にクロスが入り始めてからは少し可能性を感じた。やはりこの男にはゴール前で鎮座してもらいボールを供給することが大切な気がする。
ブライアンリンセン:途中出場。2試合連続のゴールとはならなかったが、ボールをよく受けて前線にリズムをもたらした。武田の2点目のフリーキックを獲得したのもリンセン。
佐藤瑶大:途中出場。押し込んだ時間からの出場となったがバランスよくプレーしており、問題なし。ショルツに移籍報道が出ているため今後はチャンスが増えることだろう。
大畑歩夢:途中出場。相変わらず守備レベルが高く絡めとるボール奪取は圧巻。動きにキレもあり、なぜ先発じゃないのかが謎。ただ、クロスだけが残念。
武田英寿:途中出場。75分からの出場と短い時間ながらJ1リーグ初ゴールと圧巻フリーキックの2得点と完全にヒーロー。試合後のゴール裏からも拍手で迎えられていた。ちなみに試合後のチームの挨拶時は大ブーイング。
前田直輝:途中出場。あまり印象に残ったプレーはなかったが、ラストプレーで1対1のチャンスを捨てて石原へのパスを選択し、挙句パスがあわなかったプレーが非常に残念。ただ、本人もそのプレーに関して反省と後悔をしている様子だったので次節は期待したい。
試合全体の総括
結論からいえば、「前半地獄、後半覚醒」といった内容だった。
前半は鹿島がコンパクトなブロックを敷き、マリウスとショルツにはプレッシャーをあまりかけてこなかった。その分パスの出しどころがなく両CB苦しまぎれに縦パスをつけたところに強烈なプレッシャーをかけてボールを取られるシーンが目立った。逆に相手のDFラインの裏にボールを放り込むも精度が悪くあまり効果的ではなかった。
後半は渡邊をWGにあげて、かつダブルボランチにして流れが劇的に変わった。ボールを高い位置で保持できるようになり、カウンターもより鋭利なものとなっていった。そして救世主・武田英寿が降臨した。
ホーム埼スタで宿敵鹿島アントラーズに負けないというほんとに最低限なところはクリアしたという結果だった。
問題の前半だが、今後もコンパクトで高いブロックを敷かれるシチュエーションは予想されるため対策をすべきところではある。私から提案するのは以下の3パターン。
- 相手が食いつくまでは、両CBでボールを回し続けてひたすら安全圏でプレー:この作戦を嫌うサポを多い気はするが、ボールを保持していればやられない理論の究極の形だと思っていて個人的には好きな作戦。
- 精度が低くても相手の裏にボールを蹴り続ける:ブロックを敷くチームの特長としてビルドアップにあまり自信がないことが多いため、裏へのボールが繋がらなくても実はピンチにはなりにくい。この作戦が得意なのが、町田と神戸。
- アンカーをやめてダブルボランチ:昨年堅守を誇った浦和の得意な形であるダブルボランチに戻して後ろを安定させる方法。少なくとも鹿島戦では後半これで大きく巻き返した。アンカーはグスタフソンでないと機能しない可能性が高い。
結果論ではあるが、グスタフソンが不在であればダブルボランチが効率よくボールを運べる形なのかもしれない。浦和のストロングである伊藤敦樹を活かすにもダブルボランチの方が自由にプレーできており、結果としてIHのポジションに可変している。また、浦和のWGはタメを作れる選手が多いため、ボランチからの上がりを待つこともできる。
また、スタメン選手の選考にも注文をつけたい。ズバリ大畑と渡邊のセットをスタートから使ってくれということである。渡邊はシュート意識も精度も高く、ボールを保持できるのでより前線で活きるプレーヤーである。そして、守備力とWGのサポートとという観点で言えばより左SBが適任なのが大畑。
そして、リンセンと武田はスタメン起用してほしいほどに内容のあるプレーをし続けているので、ベンチ起用だとしてももう少し時間を与えてほしい。
次節のアウェイ名古屋グランパス戦まで練習する時間はあまりないが、へグモ監督にはフォーメーション変更とスタメン変更で乗り切ってほしい。
以上
【前節のレビュー】
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