2024年4月24日ルヴァン杯ガイナーレ鳥取戦

牲川歩見:失点部分についてはノーチャンスだったので評価しないが、ビルドアップ時の選択や精度には疑問符。失点以外のシュートシーンは危ないものがなかったのでこれまた評価しづらい。

佐藤瑶大:1失点目に関与。ペナルティエリア内でカットしたボールを目の前の相手選手にパスミス。その流れから豪快にシュートを決められた。ビルドアップ時も裏抜けする選手がいないためか効果的なパスは見受けられなかった。

マリウスホイブラーテン:少しパスがずれるシーンもあり、直接失点にはなっていないものの2-0から落ち着かない試合を作った要因と思われる。少しリフレッシュさせてあげてもよいのかと。

石原広教:武田へのアシストは大外のランニング含めて素晴らしかった。その後も果敢に前田をサポートする姿勢は酒井と遜色ない出来。一方で2失点とも絡んでいる点は残念。どちらも防げないミスではなかった。特に2失点目はコミュニケーションでなんとかなった。

渡邊凌磨:相変わらずビルドアップ時にホイブラーテンや牲川への横パス、バックパスに終始。高い位置を取った際のクロスもイマイチだった。今日は彼の日ではなかったということか。

サミュエルグスタフソン:鳥取の地にスウェーデン代表が舞い降りた。内容はリーグ戦と同じように様々な形で様々なところからボールを引き出しては動かしていく様はつい見とれてしまう。

伊藤敦樹:かなり広範囲に動きボールを引き出していた印象。一方でインサイドハーフに求められる攻撃性という部分においては少し大人しかったかと。コーナーのこぼれ球を決めきったところはお見事。名古屋戦にも期待したい。

武田英寿:今シーズン初出場でいきなり先制点をあげるあたりは今シーズンのワンダーボーイになる素質ありか。フィジカルの向上も見受けられ、リーグ戦でのメンバー入りに期待。ただ、正直なところゴールシーン以外はあまり目立たなくなってしまった印象。

中島翔哉:持ち前のテクニックでライン間で受けては前を向き常に相手の脅威になろうとした。1点目のヘディングシュートはキーパーの位置を確認しながらのループ気味であり、中島翔哉という感じの遊び心あるゴールだった。2点目はカウンターからパンヤからラストパスを受けてからマーカーの逆をついてからのシュート。本日の出来に対するご褒美であった。

前田直輝:1点目のゴールへ関与。絶妙なスピードのボールを石原に供給。日に日に前田－石原ラインが熟成されている印象。2点目のPK獲得もカットインがあるからこそ獲られたもの。ペナルティ侵入してからのクロスへの飛び込みや、興梠からのお膳立てがあったものの得点はなし。古巣対戦になる次節の名古屋グランパス戦へ取っておいているのだろう。

チアゴサンタナ:かなり潰されるシーンが多く起点にはなり得なかった。シュートシーンも乏しく、印象に残ったのは中島のヘディングゴールの前段のシュートくらいか。PKはキーパーの動きと逆をついた素晴らしいシュートだった。

安居海渡:途中出場。インサイドハーフで入り持ち前の前線からの守備に迫力をもたせた。高い位置でとってから興梠へのパスは素晴らしかった。グスタフソンが下がってからアンカーに入り試合をコントロール。やはりこの男はメンバー入りしなくてはならないということか。

興梠慎三:途中出場。チャンスシーンが3度あったがどれもシュートまでいけずに不意にしてしまった。ただ、落ち着けたい時間帯に投入しっかりと落ち着かせていた点は及第点。

小泉佳穂:途中出場。あまり効果的なプレーは見受けられず、センターバックの間で受けたチャンスシーンはトラップミス。

エカニットパンヤ:途中出場。中島へのアシストシーンはその前の持ち運びが素晴らしかった。ただ、中島からリターンをもらえる位置に動き直さなかった部分は気になった。興梠へのアーリークロスも質が高くアシスト未遂となった。

堀内陽太:途中出場。浦和のアカデミー育ちのプロ2年目がついにプロデビュー。すぐに落ち着いたプレーが出来ており、違和感なかったので定期的に使ってあげてほしい。実況からはインサイドシャツと呼ばれていた。